そのまんまでいいのかもしれない
こんにちは!
今日は故郷の話をしようと思います。
実家の目の前が「清石(くよし)浜」という海水浴場で、幼い頃からこの季節になると水着着て家出て、
玄関から海までダッシュ→そのまま入水→ひたすら平泳ぎ
という、贅沢な夏休みを過ごしていましたw
シュノーケルと足ひれつけて海に潜って、テトラポットの周りを探検
いろんな魚がいて、自分も魚になった気持ちで一緒に泳ぐ。
全身の力を抜いて、海の中の音聞きながら、真っ青な空見てボケーーーーーっとするの好きだった。寝ちゃって流されてたこともw
海水浴場といっても、ご飯食べたりビール飲んだりできる海の家とかは無く、シャワー室と水道が在るだけ。小さい頃は、おばちゃんがやってるカキ氷屋さんがポツンとあったくらい。
今はもうなくて、たまに僕の店「ハコブネ」のキッチンカーで、かき氷とアイスコーヒーとシャークチキン売ったりしてる。
全く何も無いよりはいいかなと思ってw
大人になるに連れて思いだしたこと。
海の家どころか自販機すらないし、観光客もあんまり来ないし(壱岐には他にもビーチがあって、そっちは割と観光客多い)、やっぱ都会から来た水着のお姉ちゃんと仲良くなりたいし、もっと発展したらなあ〜と。
そしたら僕らの町にも人が訪れて、経済も回るし、シャッター閉まってる商店街も活気を取り戻せるのになあ、、、と。
その反面、人も多くないしプライベート感半端なくて、海も砂浜も超綺麗だし、一番落ち着く場所でもある。
ここ数年で、常識とか世界観とか、流れがガラッと変わった。
世界にコロナって疫病が蔓延してるという噂話が蔓延して、僕の考え方も少し変化したかもしれない。
今は
別に発展なんかしなくてもいいのかも
変わらないで、そのままでいい事も在るのかも
と思うことが増えた。
一年前くらいにとある島に行った。
その島は元々は離島だったけど、数年前に本土と橋が繋がったらしい
海辺のエリアはとても発展してて、観光客も多く、おしゃれ〜なお店がたくさん
「憧れ」の感情が少し湧いた。
海で泳いだりした後、島を少し歩いて人気のないエリアに立ち入った。
神社とかありそうだし(神社探しが趣味なもので)探検してたんだけど
そのエリアはなんか空気の流れが違った。
少しどんよりしてるというか、海辺のエリアが「陽」だとしたらそこは「陰」って感じ。
廃墟になってる旅館やホテルや、見るからに空き家っぽい家がたくさん。
すぐにピンときた。
橋や。
橋繋げて、リゾート開発したんやろうな
第三セクターや、島外企業もビジネス展開して行っただろう。
そりゃあビーチサイドが海外みたいに発展してたら、みんなそっちで遊びたいし泊まりたいよね。
一方、地元の人がやってる昔ながらの宿とかはどデカい企業入ってきたらしんどくなるよなあ。
これは僕の予想で、確実なことでは無いかもしれないのでご容赦ください。
一番??ってなったのは、下調べして見つけた神社。そこにあったはずなんだけど、いざ行ってみるとどこにも無い。
移設したんかな?人少なくなって管理できなくなって壊されたんかな?
その時に強く思った。
「壱岐もこうなってもおかしくない、いやむしろ、もうなってるのかも」
なんか胸が締め付けられる痛みだったのを覚えてる。
発展する事自体は悪い事じゃない。すごく良いことだと頭ではわかってる。
でも、便利さに騙されて心を失っていく現代
そんな時代に「人がいない、なんにも無いビーチ」って逆に貴重なんじゃ無いかな。
すごく良い所で大好きだから
壱岐を愛で満たしたい
今僕にできることは、歌ってみんなを楽しませることくらいしかないけど
誰かがポジティヴになれるなら、まだまだ頑張ろうと思った。
今年は壱岐でたくさんLIVEするぞ♪
さあ、夏が始まる!
みんなこの島の愛を感じにおいで
待ってるよ♪